空き家活用の新サービスについて

空き家活用について新しい試みが記事になっていたのでご紹介します。

 

東京五輪後に「全国住み放題」が広がる理由

空家活用の新モデル、仕掛け人が描く青写真

https://toyokeizai.net/articles/-/269309

 

月40,000円で日本中住み放題。全国の空き家と泊まりたい人をマッチングするサービスだそうで、先行会員として30人を募集したところ、1100人の応募があったとのこと、注目を集めているようです。

こういった空き家の問題では、やはり都心なのか地方なのか?地方でも利便性はどうなのか?という問題は避けては通れない話題です。

事実、この記事についているコメントでも、結局地方の空き家では回転率が悪いので、採算を問題視するものが散見されます。

そうです、空き家の問題で根が深いのは地方の利便性が悪い物件なのです。

 

平成25年の統計なので若干古いのですが、空き家率が最も多いのは「山梨県」で22.0%、次いで「長野県」19.8%、3番目は「和歌山県」で18.1%、4位以下は「高知県」17.8%「徳島県」と「愛媛県」が17.5%「香川県」17.2%「鹿児島県」17.0%「栃木県」と「静岡県」が16.3%となっています。

https://uub.jp/pdr/s/akiya.html

 

こういった地方の空き家問題の場合は、地方で生まれ育った子供が、大学進学を機に都心へ出て行き、そのまま戻ってこない、という構図は、どこも共通しているのではないかと思うのですが、ではその戻ってこない子供を戻すにはどうすればいいのか?や、新たに新規居住者を探すにはどうすればいいのか?ということに、各県の行政は頭を悩ませているのですが、実際にそれが上手く行っているという試みは、今のところごく限られているようです。

そんななか、せめて荒れないように時折使ってくれる人がいないか、という希望を抱いて、Aiabnbのように単発の宿泊をマッチングするサイトに注目するのも分かる気がします。

事実、Airbnbと東京大学が共同で、民泊を利用して空き家の社会問題を解決できないかという研究が2年前から実施されています。

 

空き家×Airbnb=地方創生!? Airbnbと東京大学が共同研究を開始!民泊を通じて社会問題を解決へ

https://honichi.com/news/2017/01/30/akiyachihososeiairbnb/

 

「住む」というレベルでの居住が、引越や近所づきあいなど諸々含めてハードルが高いのであれば、「借りる」というある程度いつでも移動できるという一段低いハードルもありですし、「泊まる」という一夜限りの非常にインスタントな状況でも、日本の世論が受け入れられるのだったら、可能性は非常に高いのかなと感じますし、なんとなくですが今の状況を見ると、受け入れられそうな感覚はあります。

 

しかし、そんな民泊に登録して、年に1回あるか?ないか?の誰か利用を待ってメンテナンスしたりセキュリティーにあれこれ時間とお金を費やすよりも、現在の持ち主が、つまりその家で生まれ育った方やその子供が、年に1回でもいいのでルーツとなるその家に帰省し、掃除をしながら過去の自分や家族を見つめ直す、という絶好の機会になるんじゃないかなとも思います。

それはお墓参りの項でも述べました通り、自分と向き合うとてもいい機会かなと感じます。

 

そうは言っても年に1回じゃ家の中を掃除するだけで一杯一杯だよ、田舎の家には庭があって、草がそれはもう伸び放題なんだよ!

とおっしゃる方がいらっしゃいましたら、そこはそれ、当方のサービスをおすすめして下さいますと、有難いです(笑)3ヶ月、6ヶ月、1年と、ご要望に合わせた間隔を空けてご実家の見回りをさせて頂きます。